スマホと空と

もう一つ夏休み中のお話。

ある日，会社の駐車場に着いてから，何かがバッグに足りない気がして，
中を確認してみると…スマホがない。

充電中なのを持ってくるのを忘れたようです。

別になくても仕事には支障はないものの，万が一何かがあると…。

そう思って，時計を見ると家まで往復してなんとか10時には出社できそうでした。
（フレックスなので10時までに出社すればＯＫなのです。）

急いで取りに戻ると…ない！
充電器の上に置いてあったはずのスマホがない！

もしや，と思い，自分の番号にかけてみると…

「もーしも～し」
と，空の呑気な声が聞こえてきました。

お父さんに送ってもらって私の実家に行っていた空がスマホを持って行ったのです。

「だって，お母さん夕方お迎えにきてくれるんでしょ。だからいいじゃん。」

実家に寄ってから会社に行くのでは，10時にとても間に合いません。

肩をがっくり落としつつ，
「わかったよ。じゃあ，夕方まで持っててね。」
と答えて，会社に向かいました。

まったくの徒労…。

そして夕方。

実家に空を迎えに行って，無事，スマホを取り戻してみると，電池切れ寸前…orz

「何してたの？」
と聞くと，
「桃ちゃんとゲームしてた」

…鍵設定してない私が悪いんですけどね。

まったく，油断も隙もありゃしない。

そう思いながら，家に帰り，充電器にスマホを置いて，夕御飯の準備をしていると，
スマホから着電の音が…。

手を洗って取りに行こうとした時，
空が「もしもし」と出てしまいました。

も～
勝手に出ちゃダメって言わなきゃ…と思いつつ，手を拭いていると，

「はい。ちょっとお待ちください。
今，母にかわります。」

母…って言った？

しかも，サラリと。

いつの間にそんなふうに言えるようになったんだ…とびっくりしていると，
「はい，お母さん」
とスマホを渡され…。

結局，空に注意できないまま終わった私…。

いいのかなぁ…ま，いいか。

という，スマホと空に振り回された一日でした。