ドリームツリー

夏休み最後の日。

久しぶりにランドセルを開けた空は，
「あ，渡してなかったのがあった。」とプリントを何枚かファイルから出しました。

夏休み最初の日に二学期の始業式の日の準備をしていたくせに，
その時に渡し忘れたものがあったようです。

どれも大したものじゃなかったのですが，
１枚だけ画用紙に書かれたものがありました。

ドリームツリー

それは，てっぺんに自分の夢を書き込んだ木の図でした。

そのてっぺんまでの幹の途中途中に夢を実現させるまでの過程が書かれていて，
隣には，「夢のきっかけ」「夢に向けて今していること」「自分への約束」「くじけそうになった時」などが，
項目ごとに書かれていました。

空の夢は「航空管制官になる」

夢のきっかけは「管制官のドラマをみたこと」

自分への約束は「数学と英語をがんばる」

くじけそうになった時は「きっかけのドラマを見る。空港で飛行機を見る。」

などなど…。

そして
「８年後に航空保安大学に入る」
「１２年後に国家試験を受ける」
と，かなり具体的。

さらに夢の先には
「ＡＣＣの管制官になる」
…

ここまでくると，お母さんにはよくわかりません。

図書館で本を借りて，管制官の仕事について調べていたようですが，
こんなに具体的に考えているとは…。

空のドリームツリーを見ながら，ただただ驚いてしまいました。

もうすぐ１０歳。

そう言えば，今年は学校で「２分の１成人式」があるはず。

そこで，空は将来の夢を，航空管制官になる夢を語ってくれるのでしょうか。

楽しみだな…。

そう思いながら，空のドリームツリーを冷蔵庫にマグネットで貼ったお母さんでした。