お小遣いの使い道 [空のこと]
土曜日~月曜日は世間的には三連休だったようですが,
例によって,お父さんもお母さんも祝日だからと言ってお休みとはならないので,
空は実家で遊んでいました。
実家のあたりでは新盆なので,
空はじいじとばあばに,お墓参りやら何やらいろいろ連れていかれたようです。
その連れて行かれた知人のお宅で,
「いい子だね~。」とお小遣いを3千円もいただいたそうなのですが,
じいじに「凛ちゃんと,桃ちゃんと3人で分けたら」と提案され,
「じゃあ,そうする。」と二人に1千円ずつあげました。
残った1千円。
「好きにしていいよ。」と言ったので,
どう使おうか考えていたようですが,
昨日の夕方,ふと思いついたように言いました。
「夏祭りの時に使っていい?
それがスジだと思うんだよね。」
なんか,言葉の使い方が違う? と思いつつ,
「いいよ。」と言うと,
「ヤッタ!」
「これで,今年は夏祭りのお小遣いあげなくていいね~」なんて言うと,
「え!? それはもらうでしょ。
お母さんからのお小遣いと自腹で2千円。」
と,ちゃっかりなことを言います。
「よ~し,今年はスーパーボールすくい,いっぱいやるぞ~」
楽しそうに言う空くん。
その様子に,「だめ」とは言えず,
「ま,いいか。」となってしまう甘いお母さんでした。
例によって,お父さんもお母さんも祝日だからと言ってお休みとはならないので,
空は実家で遊んでいました。
実家のあたりでは新盆なので,
空はじいじとばあばに,お墓参りやら何やらいろいろ連れていかれたようです。
その連れて行かれた知人のお宅で,
「いい子だね~。」とお小遣いを3千円もいただいたそうなのですが,
じいじに「凛ちゃんと,桃ちゃんと3人で分けたら」と提案され,
「じゃあ,そうする。」と二人に1千円ずつあげました。
残った1千円。
「好きにしていいよ。」と言ったので,
どう使おうか考えていたようですが,
昨日の夕方,ふと思いついたように言いました。
「夏祭りの時に使っていい?
それがスジだと思うんだよね。」
なんか,言葉の使い方が違う? と思いつつ,
「いいよ。」と言うと,
「ヤッタ!」
「これで,今年は夏祭りのお小遣いあげなくていいね~」なんて言うと,
「え!? それはもらうでしょ。
お母さんからのお小遣いと自腹で2千円。」
と,ちゃっかりなことを言います。
「よ~し,今年はスーパーボールすくい,いっぱいやるぞ~」
楽しそうに言う空くん。
その様子に,「だめ」とは言えず,
「ま,いいか。」となってしまう甘いお母さんでした。
自転車講習 [空のこと]
先週,学校で警察の方が来て,自転車講習会がありました。
毎年4年生が受けるものです。
その講習会のために自転車を貸してくれる人を募り,
講習会の前日に自転車を集めました。
我が家は学校から遠い部類に入るので,近くの人にお任せすれば…と思ったのですが,
空は「持ってく!」と即答。
最近買ってもらったご自慢の自転車ですから,
持って行きたがるかな…と思ったら,やっぱり。
「好きにしていいよ。」
空の意思を尊重して,そう答えると,
「やった!」と大喜び。
さて,自転車を集める当日。
空の登校に合わせて車で運ぼうかとも考えたのですが,
「いいよ,自分で押してく。」と却下されました。
ランドセル+いっぱい荷物の入った横断バックで自転車を押して徒歩20分…
大丈夫かしら? と心配になったのですが。
「大丈夫だよ。去年の4年生ができたんだから,できるよ。」と。
これ以上言ってもムダ,というより,これ以上言うと空の自尊心を傷つけるな…と思い,
頑張って押して行かせることにしました。
今にも降り出しそうな梅雨空のもと,
ヨタヨタと,でも嬉しそうに自転車を押していく空を見送りながら,
「途中で雨が降りませんように。」と,
心の中で手を合わせたお母さんでした。
…
そんなお母さんの心配をよそに,無事,自転車を学校まで運び,
翌日,無事,自転車講習を受け,
自転車免許をもらって,嬉しそうに見せてくれた空くん。
また一つたくましくなったようです。
毎年4年生が受けるものです。
その講習会のために自転車を貸してくれる人を募り,
講習会の前日に自転車を集めました。
我が家は学校から遠い部類に入るので,近くの人にお任せすれば…と思ったのですが,
空は「持ってく!」と即答。
最近買ってもらったご自慢の自転車ですから,
持って行きたがるかな…と思ったら,やっぱり。
「好きにしていいよ。」
空の意思を尊重して,そう答えると,
「やった!」と大喜び。
さて,自転車を集める当日。
空の登校に合わせて車で運ぼうかとも考えたのですが,
「いいよ,自分で押してく。」と却下されました。
ランドセル+いっぱい荷物の入った横断バックで自転車を押して徒歩20分…
大丈夫かしら? と心配になったのですが。
「大丈夫だよ。去年の4年生ができたんだから,できるよ。」と。
これ以上言ってもムダ,というより,これ以上言うと空の自尊心を傷つけるな…と思い,
頑張って押して行かせることにしました。
今にも降り出しそうな梅雨空のもと,
ヨタヨタと,でも嬉しそうに自転車を押していく空を見送りながら,
「途中で雨が降りませんように。」と,
心の中で手を合わせたお母さんでした。
…
そんなお母さんの心配をよそに,無事,自転車を学校まで運び,
翌日,無事,自転車講習を受け,
自転車免許をもらって,嬉しそうに見せてくれた空くん。
また一つたくましくなったようです。
大事件? [空のこと]
ある日,帰宅した時のこと。
「お母さん,ガーゼ知らない? ガーゼがないんだけど」
と,半べその空が聞きました。
いまだに眠る時,ガーゼが必要で,ガーゼ片手に親指をしゃぶらないと落ち着かない空。
そのくせ昼間はそこらへんに放りだしているので,
「ない,ない」と騒ぐのはいつものことです。
「ちゃんと探した? ソファの下とか。そもそも朝,どこに置いたの?」と聞くと,
「ソファの上に置いておいたんだけど,ない。
あっちこち探したんだけどないんだよ。
洗濯機の中も。」
「そのうち出てくるでしょ。」
これもいつものことなので,大して気にせず,
「それより宿題の音読したら。」と言いました。
渋々といった感じで音読を始めた空ですが,
涙でつかえて進みません。
あ~あ,そんなにガーゼがないのが辛いの…。
4年生になったのだから,もういい加減,ガーゼを離してもいい時期だから,
なくなったらなくなったで諦めさせようと思っていたのですが,
空は涙が止まらない様子です。
涙でつかえつかえしながらようやく教科書を読み終え,
明日の準備を終えると,
「う~」だの
「あ~」だの
唸り声をあげながら,ゴロゴロし始めました。
それでも,ここをなんとか乗り越えれば,ガーゼ卒業となることを祈って,
だまってその様子を見ていました。
そんなことが20分ほど続いたでしょうか。
突然,ガバッと起き上がった空が言いました。
「お母さん,非常用持ち出し袋の中のガーゼ使っていい?」
「非常用持ち出し袋…?」
あー,そうでしたそうでした。
土地柄,いつ何があるかわからない,と,空が生まれてから,我が家では非常用持ち出し袋を用意したのですが,その中に,万一の時に空が安心できるようにと予備のガーゼもしまってあったのでした。
それを空は思いだしたようです。
いそいそと非常用持ち出し袋からガーゼを取り出し,
さっそく親指をしゃぶってソファにゴロンとした空。
やっと卒業できるか…と思ったのもつかの間,
やっぱりダメだったかとがっかりするお母さんをよそに,
「あ~,やっと落ち着いた」と,満足げでした。
…
でもって,なくなったと思っていたガーゼは洗濯機の中ではなく,洗濯かごの中にありました。
出勤前にソファの奥の奥の方に挟まっていたのをお父さんが発見し,
洗濯かごにぽいっとした…というのが事の次第でした。
大騒ぎがおさまった後に帰宅したお父さんをうらんだのは言うまでもありません。
「お母さん,ガーゼ知らない? ガーゼがないんだけど」
と,半べその空が聞きました。
いまだに眠る時,ガーゼが必要で,ガーゼ片手に親指をしゃぶらないと落ち着かない空。
そのくせ昼間はそこらへんに放りだしているので,
「ない,ない」と騒ぐのはいつものことです。
「ちゃんと探した? ソファの下とか。そもそも朝,どこに置いたの?」と聞くと,
「ソファの上に置いておいたんだけど,ない。
あっちこち探したんだけどないんだよ。
洗濯機の中も。」
「そのうち出てくるでしょ。」
これもいつものことなので,大して気にせず,
「それより宿題の音読したら。」と言いました。
渋々といった感じで音読を始めた空ですが,
涙でつかえて進みません。
あ~あ,そんなにガーゼがないのが辛いの…。
4年生になったのだから,もういい加減,ガーゼを離してもいい時期だから,
なくなったらなくなったで諦めさせようと思っていたのですが,
空は涙が止まらない様子です。
涙でつかえつかえしながらようやく教科書を読み終え,
明日の準備を終えると,
「う~」だの
「あ~」だの
唸り声をあげながら,ゴロゴロし始めました。
それでも,ここをなんとか乗り越えれば,ガーゼ卒業となることを祈って,
だまってその様子を見ていました。
そんなことが20分ほど続いたでしょうか。
突然,ガバッと起き上がった空が言いました。
「お母さん,非常用持ち出し袋の中のガーゼ使っていい?」
「非常用持ち出し袋…?」
あー,そうでしたそうでした。
土地柄,いつ何があるかわからない,と,空が生まれてから,我が家では非常用持ち出し袋を用意したのですが,その中に,万一の時に空が安心できるようにと予備のガーゼもしまってあったのでした。
それを空は思いだしたようです。
いそいそと非常用持ち出し袋からガーゼを取り出し,
さっそく親指をしゃぶってソファにゴロンとした空。
やっと卒業できるか…と思ったのもつかの間,
やっぱりダメだったかとがっかりするお母さんをよそに,
「あ~,やっと落ち着いた」と,満足げでした。
…
でもって,なくなったと思っていたガーゼは洗濯機の中ではなく,洗濯かごの中にありました。
出勤前にソファの奥の奥の方に挟まっていたのをお父さんが発見し,
洗濯かごにぽいっとした…というのが事の次第でした。
大騒ぎがおさまった後に帰宅したお父さんをうらんだのは言うまでもありません。
頑張ったで賞 [空のこと]
日曜日。
空はとある「テスト」を受けに東京まで行ってきました。
そのために先週一週間,突貫工事でスピーチ(in English)の練習をし,
毎晩,戦争のようでした
なかなか覚えられなくてイライラする空。
そんなイライラに耐えて,耐えて,耐えきれなくなって,怒る私。
はぁ。
内容的にレベルが高いってわかってたんですけどね。
なにせスピーチ用に私が作った英文なので,空には初めて聞く単語,
初めての文法…というか,空にはまだあまり文法の概念はないんですけど…。
意味は教えたのですが,それを手がかりに英文が出てくるほどには習熟していない空の英語力を思うと,
音だけですべて覚えることがいかに大変かはわかっているつもりだったんですけど…。
毎日1文ずつ覚えていって…。
なんとか最後まで覚えてくれたかな,というところまでたどり着くのは本当に大変でした。
あとは,何回も練習して…と思って寝た翌日。
「お母さん,聞いて。」と空。
何だろう,と思っていると,
スラスラスラ…っと昨日まで苦労して苦労して苦労して覚えたスピーチをなめらかに言ってみせたのです。
びっくり~!
昨日の夜は,たどたどしくしか言えなかったのに。
よーくがんばったねぇ。
頭をくしゃくしゃっとすると,
「へへへ」と
嬉しそうに笑う空。
もういいや。
結果なんてどうでも。
空が頑張ったことが大切だから。
と,思いました。
・・・
本番ですか?
いつものように堂々と,スラスラとスピーチしてきましたよ。
本人,緊張したって言ってましたけど。
空はとある「テスト」を受けに東京まで行ってきました。
そのために先週一週間,突貫工事でスピーチ(in English)の練習をし,
毎晩,戦争のようでした
なかなか覚えられなくてイライラする空。
そんなイライラに耐えて,耐えて,耐えきれなくなって,怒る私。
はぁ。
内容的にレベルが高いってわかってたんですけどね。
なにせスピーチ用に私が作った英文なので,空には初めて聞く単語,
初めての文法…というか,空にはまだあまり文法の概念はないんですけど…。
意味は教えたのですが,それを手がかりに英文が出てくるほどには習熟していない空の英語力を思うと,
音だけですべて覚えることがいかに大変かはわかっているつもりだったんですけど…。
毎日1文ずつ覚えていって…。
なんとか最後まで覚えてくれたかな,というところまでたどり着くのは本当に大変でした。
あとは,何回も練習して…と思って寝た翌日。
「お母さん,聞いて。」と空。
何だろう,と思っていると,
スラスラスラ…っと昨日まで苦労して苦労して苦労して覚えたスピーチをなめらかに言ってみせたのです。
びっくり~!
昨日の夜は,たどたどしくしか言えなかったのに。
よーくがんばったねぇ。
頭をくしゃくしゃっとすると,
「へへへ」と
嬉しそうに笑う空。
もういいや。
結果なんてどうでも。
空が頑張ったことが大切だから。
と,思いました。
・・・
本番ですか?
いつものように堂々と,スラスラとスピーチしてきましたよ。
本人,緊張したって言ってましたけど。
やな男 [空のこと]
毎週月曜日は,いとこの桃(中3)と一緒にお習字を習いに行っている空。
仕事を終えて実家に行くと,珍しく桃がプリプリ怒っています。
話を聞くと,どうやらこういうことのようです。
お習字が終わった後,桃は友達と話がしたかったのですが,
どうも「恋ばな」だったらしく,
そのため空には「先に一人で帰んな。」と言った。
でも,空は「やだ。待ってる。」と。
「帰んな。」「ヤダ。」の応酬の後,
諦めた桃は友達とヒソヒソ話していたようなのですが,
空はそのそばで聞き耳立ててそれを聞いていた…。
「おばちゃん! 空ってやな男だね」
と,プンプン怒っている桃に,
すでに帰宅していた凛(高3)も
「聞き耳立てるなんて,やな男~!」と加わって,空にからんできました。
でも,空の方は一向に意に介さず,
「『進展はあった?』とか言ってたよ。いろいろ情報ゲットできた」
とニコニコしているものですから,桃にげんこつもらってました(苦笑)。
まったく…。
お習字教室から実家まではすぐなので,一人で帰ってきたことだってあったのに。
帰ってくればいいものを…。
と言うと,
「だって,おもしろそうだったんだもん」
空,面白そうでもそういう時は,帰るもんだよ。
でないと,女の子にもてないぞ。
仕事を終えて実家に行くと,珍しく桃がプリプリ怒っています。
話を聞くと,どうやらこういうことのようです。
お習字が終わった後,桃は友達と話がしたかったのですが,
どうも「恋ばな」だったらしく,
そのため空には「先に一人で帰んな。」と言った。
でも,空は「やだ。待ってる。」と。
「帰んな。」「ヤダ。」の応酬の後,
諦めた桃は友達とヒソヒソ話していたようなのですが,
空はそのそばで聞き耳立ててそれを聞いていた…。
「おばちゃん! 空ってやな男だね」
と,プンプン怒っている桃に,
すでに帰宅していた凛(高3)も
「聞き耳立てるなんて,やな男~!」と加わって,空にからんできました。
でも,空の方は一向に意に介さず,
「『進展はあった?』とか言ってたよ。いろいろ情報ゲットできた」
とニコニコしているものですから,桃にげんこつもらってました(苦笑)。
まったく…。
お習字教室から実家まではすぐなので,一人で帰ってきたことだってあったのに。
帰ってくればいいものを…。
と言うと,
「だって,おもしろそうだったんだもん」
空,面白そうでもそういう時は,帰るもんだよ。
でないと,女の子にもてないぞ。
男のプライド? [空のこと]
最近,一段と表現が豊かになった空。
時々,言葉の使い方がおかしくて笑ってしまうのですが…。
昨日のこと。
いつも火曜日は保育園の時からの仲良しHくん宅で遊びながら,
お母さんの帰りを待っているのですが,
昨日はHくん宅に歩いていくまでの間に靴がびしょぬれ,靴下もびしょぬれになってしまったよう。
濡れた靴下を手に持って車に乗り込みました。
降りる時,靴下を持たないで降りようとするので,
「空,靴下。」と言うと,
「だって,くさいんだもん。」
「くさいから洗濯するんでしょ。持って。」
「はいはい。でもね,くさいって認めるのは,
男のプライドにかかわるんだよ。
それを認めたんだからさ…」とぶつぶつ。
男のプライドって…そんな小さなものなのかい? 空?
と,爆笑なお母さんでした。
時々,言葉の使い方がおかしくて笑ってしまうのですが…。
昨日のこと。
いつも火曜日は保育園の時からの仲良しHくん宅で遊びながら,
お母さんの帰りを待っているのですが,
昨日はHくん宅に歩いていくまでの間に靴がびしょぬれ,靴下もびしょぬれになってしまったよう。
濡れた靴下を手に持って車に乗り込みました。
降りる時,靴下を持たないで降りようとするので,
「空,靴下。」と言うと,
「だって,くさいんだもん。」
「くさいから洗濯するんでしょ。持って。」
「はいはい。でもね,くさいって認めるのは,
男のプライドにかかわるんだよ。
それを認めたんだからさ…」とぶつぶつ。
男のプライドって…そんな小さなものなのかい? 空?
と,爆笑なお母さんでした。